Even cowgirls get the blues | 通信大学卒業&教員免許用単位取得しました!

Even cowgirls get the blues

近所の花屋さんの看板に"Even cowgirls get the blues so give her flowers!"と書いてあった。趣旨はきっと、「(明るい)カウガールだってブルーになったりするよ。だから彼女に花をあげよう!」ってことだと思うんだけど、よくわかんなくて先生に聞いたら、"even cowgirls get the blues"は、ポピュラーなカントリー・ウエスタン・ソングなんだと言っていた。そういう文化的なことはなかなか難しいな。たとえば日本にいるアメリカ人でも「寅さん」と聞いてすぐあの人を思い出す人は相当な通だと思うし。


さらに気になっていろいろ調べると、これは76年に流行った小説のタイトルでもあることがわかった。親指の大きい女の子がそれを生かして全米をヒッチハイクしてまわるというストーリーなんだそう。ロードムービーっぽいな。93年にユマ・サーマン出演で映画化もされてるんだけど、これはイマイチみたい。小説の方が面白そう。


さらに調べたら、通信大学とはいえ英文科の学生である私としては、知っておくべき本だったことが判明。この小説はヒッピー世代の作家で、自分もヒッチハイクして全米をまわった経験を持つトム・ロビンスの作品で、「ケルアックと旅した全米最強のヒッチハイカーの物語」との説明があったので、分類としてはビート小説か…と思ったら違って、カウンター・カルチャーとかカルト小説とか言うそう。そっか76年出版だもんね。他のカルト小説として、私の好きなリチャード・ブローティガンの名前があったので、たぶんこれも好きなんだろう。ちなみにビート小説(ビートニク)と言えば、ケルアックの『路上』が有名で、ちょっと読んだら面白そうだったんだけど、はまりそうで読むの止めてたんだよね。ESLも終わったことだし、またちょっと読んでみるか。おー、ここに深いビートニクの説明が。

http://www3.ocn.ne.jp/~zip2000/beatnik.htm


ヒッピーといえば、私が中2でロックに興味を持ち始めた頃、深夜TVかなんかで観た『ウッドストック’69』というとんでもない野外コンサートのドキュメンタリー映画の中で、全裸のヒッピーお姉ちゃんがコンサート中にどろんこになって遊んでいるというシーンにものすごい衝撃を受けたことを思い出した。それはさておき、↓のURLにウッドストクの出演者が載ってます。すごいメンバー。ジミヘンとかジャニスとか、中2でもわかる本物のかっこよさでした。あれ、このRichie Havensって、ESLの黒人解放運動がテーマの授業で聞いた♪Follow the drinking gourdを歌ってる人じゃん!!おー、十数年の時を経てつながる文化(私の中で)。すばらしい。ウッドストック’69の紹介ページはこちら。

http://www.hfitz.com/festival/woodstock/


そういえば、ミシガンで通った無料ESLに、ちっちゃい身体から溢れんばかりのパワーを放出させて、無料だけに人種民族様々織り交ぜて30人以上いるカオス的なクラスの中で、まるで舞台女優のように授業をするカリスマ先生がいたんだけど、その人は私ヒッピーだったのって言ってたな。髪型とか雰囲気とか、たしかにそんな感じ。ライスのESLの先生も地味ながら雰囲気は近いかも。ESLの先生で共和党支持って見たことないし、ヒッピー→ESL教師というのはよくある道なのかもしれない。いい加減な想像ですが。


それにしてもさっきから、Love Psychedelicoの♪These days がまわる。脳内BGM。この人たちの音楽もあのへんの雰囲気だし、カウガール・ブルースかも。♪I wanna be a cowgirl~


Tom Robbins

Even Cowgirls Get the Blues

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